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サーマル・CIJ・ピエゾ方式を徹底比較|産業用インクジェットプリンター、印字方式の違いと選び方

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公開:2026.10.19 更新:2026.10.19
サーマル・CIJ・ピエゾ方式を徹底比較|産業用インクジェットプリンター、印字方式の違いと選び方

産業用インクジェットプリンターの印字方式は、印字する素材と生産ラインの速度、法令対応の負担から絞り込むと選びやすくなります。

見た目が似た装置でも、仕組みの違いによって向く現場は大きく変わります。

たとえば、速度を優先して方式を選んだ結果、素材への密着性が足りず、印字がこすれて消えてしまうといった失敗も起こり得ます。

インクの種類によっては、有機溶剤中毒予防規則(有機則)への対応が必要になる場合もあります。

有機則とは、有機溶剤を扱う作業での健康被害を防ぐために、労働安全衛生法に基づいて定められた規則です。

本記事では、サーマル・CIJ・ピエゾの3方式を共通の軸で比較し、自社に合う方式を選ぶための考え方を整理します。

読み終えるころには、自社が優先すべき条件と、導入前に確認すべき項目が見えてくるはずです。

自社のラインに最適な印字方式が分からない方へ。産業用インクジェットプリンターの比較ガイドで、おすすめの4社をチェックしてみましょう。

▼産業用インクジェットプリンターガイド|おすすめ企業4社を紹介

産業用インクジェットプリンターの印字方式、まず知っておきたい基礎

産業用インクジェットプリンターの方式選びは、まず大きな分類を知ることから始まります。

ここでは、印字の仕組みの違いと、それが素材・コスト・法令対応にどう影響するのかを整理します。

「オンデマンド式」と「連続式(CIJ)」という大きな分類

産業用インクジェットプリンターは、インクの噴射の仕方によって大きく2つに分けられます。

一つは、必要なときだけインクを噴射する「オンデマンド式」です。

もう一つは、インクを連続的に噴射し、その一部を帯電させて印字する「連続式(CIJ)」です。

CIJは「コンティニュアス・インクジェット」の略称です。

オンデマンド式は、さらにピエゾ方式・サーマル方式・電磁バルブ方式に分かれます。

産業用インクジェットプリンターの印字方式をオンデマンド式と連続式(CIJ)に分類した図解。サーマル方式・ピエゾ方式・電磁バルブ方式とCIJ方式の違いを示す。

ピエゾ方式は、圧電素子の変形でインクを押し出します。

サーマル方式は、インクを加熱して生じた気泡の圧力で噴射します。

電磁バルブ方式は、バルブの開閉で噴射する仕組みで、比較的大きな文字の印字に使われます。

本記事では、このうちサーマル・CIJ・ピエゾの3方式に絞って比較します。

まず「噴射の仕組みが大きく2系統ある」と押さえておくと、後の比較が理解しやすくなります。

産業用インクジェットプリンターのサーマル方式・CIJ方式・ピエゾ方式のインク噴射の仕組みを比較した断面模式図。ヒーターによる気泡の発生、CIJの帯電・偏向とインク回収、圧電素子の変形による吐出を解説。

各方式の仕組みをさらに詳しく知りたい方は、産業用インクジェットプリンターの種類や原理の解説記事もあわせてご覧ください。

▼産業用インクジェットプリンターとは?方式の種類や原理を解説

方式によって変わる、対応素材・コスト・法令対応の負荷

方式の違いは、印字できる素材、費用の考え方、法令対応の負担に影響します。

CIJは、インクが連続して循環するため高速印字に向いています。

速乾性のインクを使えるので多様な素材に対応しやすい一方、インクの状態管理や定期的なメンテナンスが必要です。

サーマル方式は、カートリッジ式など比較的小型化しやすい点が特徴です。

一方で、インクを加熱して吐出するため、使用できるインクの特性に制約があります。

また、プリントヘッドの寿命は構造や使用条件によって異なり、カートリッジ交換時にヘッドも交換する機種があります。

ピエゾ方式は、高精細な印字が可能で、耐久性にも優れています。

一方で、インクの種類によっては適用が難しい場合があります。

有機則などの法令対応は、印字方式だけでなく、使用するインクに含まれる有機溶剤の種類・含有割合、作業内容、作業環境などを踏まえて判断する必要があります。

導入前にはSDSと実際の使用条件を確認しましょう。

産業用インクジェットプリンターのインクに関する有機溶剤中毒予防規則(有機則)の適用確認フロー図。SDSの成分・含有割合、作業内容、使用環境から法令対応の必要性を判断する手順を解説。

印字用インクには、素材への密着や乾燥のために、メチルエチルケトン(MEK)などの有機溶剤を使うものがあります。

MEKは有機則で「第二種有機溶剤」に分類されており、MEKを一定濃度以上含むインクを有機溶剤業務に使用する場合は、作業場所や使用条件などに応じて、局所排気装置等の設備や6か月以内ごとの作業環境測定などが必要になることがあります。

MEKフリーなど、有機則の対象成分を含まないインクを用意している機種もあるため、規制対応の負担は選ぶ機種とインクで変わります。

方式を選ぶ際は、印字性能だけでなく、使うインクが有機則の対象になるかまで確認することが大切です。

費用面の詳しい比較軸については、産業用インクジェットプリンターの選び方の記事で解説しています。

▼産業用インクジェットプリンターの選び方|失敗しない比較軸7つと見積チェックリスト

本体価格やインク代、保守費用を含めた導入・運用コストについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

▼産業用インクジェットプリンターの価格相場は?本体・インク・保守まで“総額”で失敗しない見積チェック

サーマル・CIJ・ピエゾ、3方式を横並びで比較

サーマル・CIJ・ピエゾの3方式は、対応素材や印字速度、メンテナンスの方法が異なります。

ここでは6つの観点で3方式を横並びに比較し、違いを整理します。

選定の判断材料としてご活用ください。

印字対象・解像度・印字速度の違い

まず、印字する素材・印字の細かさ・速さの3点から見ていきます。

印字対象では、CIJが紙・プラスチック・金属・ガラスなど多様な素材に対応しやすいとされています。

食品や医薬品の賞味期限・ロット番号の印字でも広く使われています。

サーマル方式は、段ボールや紙袋など吸水性のある素材への採用例があります。

ただし、表面が平滑でインクを吸収しにくい素材への印字は、機種やインクごとの確認が必要です。

ピエゾ方式は、インクの種類によって向く素材が変わります。

吸収性のある素材に向く構成が多い一方、UV硬化インクに対応し、樹脂パレットなどに印字できる機種もあります。

高解像度の印字には、サーマル方式とピエゾ方式が適した選択肢となります。

サーマル方式は微細なインク滴で高解像度印字が可能で、ピエゾ方式は電圧調整で吐出量を細かく制御できます。

CIJは、1つのノズルから連続して噴射する仕組みです。

広範囲の高精細印字よりも、識別コードを安定して印字する用途に向く傾向があります。

印字速度では、CIJがラインを止めずに印字できる高速ライン向きの方式です。

サーマル方式にも高速印字をうたう機種があり、たとえばモリコーの公式サイトでは、ヘリオス108について最大180m/分(600×1200dpi時)と紹介されています。

ピエゾ方式の速度は機種によって幅があります。

一般的には、多様な素材への高速なコード印字にはCIJ、高解像度の印字にはサーマル・ピエゾが候補となります。

広範囲への印字適性は機種によって異なります。

なお、解像度や速度の数値は機種ごとに異なるため、導入時はカタログの仕様を必ずご確認ください。

メンテナンス性・ランニングコスト・法令対応(有機則等)の違い

次に、導入後の運用に影響するメンテナンス性・ランニングコスト・法令対応を比較します。

CIJは、インクを連続的に噴射・循環させながら印字する方式で、連続稼働する生産ラインでも広く利用されています。

一方で、インクの状態管理といったメンテナンスは欠かせません。

サーマル方式は、カートリッジ交換が中心で、日常の手入れが比較的簡単とされています。

サーマル方式でメンテナンス性・コスト面に強みを持つ例が、株式会社モリコーです。

モリコーのサーマルインクジェットプリンターには、カートリッジ交換によりメンテナンス負担を軽減できる機種があります。

また、『HELIOS108』では、マイクロ再循環技術『スマートサービスソリューション』を採用し、ノズルの乾燥や詰まりを抑える仕組みを紹介しています。

印字工程を内製化することで、ラベルシールや印刷済み段ボールの在庫を削減できる点も、コスト面の特長としています。

ピエゾ方式は、機種ごとの差が大きい方式です。

ヘッド周りの手入れ頻度は、個別に確認する必要があります。

ランニングコストは、インクの消費量や保守費用などによって変わります。

CIJは使わなかったインクを回収して再利用でき、オンデマンド式は必要なときだけ噴射するため、インクのムダを抑えやすいといえます。

有機則などの法令対応は、印字方式だけでなく、使用するインクに含まれる有機溶剤の種類・含有割合、作業内容、作業環境などを踏まえて判断する必要があります。

導入前にはSDSと実際の使用条件を確認しましょう。

溶剤系インクを使う場合は有機則の対象になる可能性があり、局所排気装置の設置や作業環境測定が必要になることがあります。

反対に、有機則の対象成分を含まないインクを用意した機種は、方式を問わず存在します。

モリコーの「ヘリオスドライ」もその一例です。

方式の優劣で決めるのではなく、使うインクが有機則の対象かどうかを、機種ごとに確認することが重要です。

ここまでの内容を、一覧表にまとめます。

比較項目サーマルCIJピエゾ
印字対象段ボールや紙袋など吸水性素材での採用例あり。非吸収面は要確認紙・プラスチック・金属・ガラスなど多様な素材インク次第。UV硬化インク対応機種では樹脂パレット等にも印字可
解像度微細な滴で高解像度(公式の一例:最大1200dpi)識別コードなどの印字に適している。解像度は機種ごとに異なる機種によって異なる。紀州技研工業のKGK JET HQ8500では600dpiの仕様例がある。
印字速度高速印字が特長(公式の一例:最大180m/分)高速ラインに強いインクや解像度によって異なるため、メーカーの製品仕様で確認が必要
メンテナンス性カートリッジ交換が中心詰まりにくい。インク管理は必要機種差が大きく、個別確認が必要
ランニングコストインクカートリッジの交換費用が発生する一方、ヘッド一体型カートリッジでは保守作業の負担を軽減できる場合がある。印字単価や消耗品費は機種ごとに確認が必要未使用インクを回収・再利用必要なときだけ噴射し、ムダを抑えやすい
法令対応(有機則等)インク次第。非対象インク対応機種あり溶剤系インクでは対象になる可能性あり溶剤系インクでは対象になる可能性あり

※数値は公式サイトに記載された一例であり、機種や条件によって異なります。導入前に、カタログと安全データシート(SDS)で最新の仕様をご確認ください。

▼株式会社モリコーの評判記事で詳しくみる

自社に合う方式はどれ?選び方のポイント

自社に合う印字方式は、印字する素材と生産ラインの速度、法令対応の負担の3点から絞り込めます。

ここでは、チェックリストを使った絞り込み方と、方式ごとに向いている工場の傾向を整理します。

生産ラインの速度・印字対象素材から絞り込む

方式選びでは、素材、ライン速度、印字内容、法令対応、メンテナンス体制の順に条件を確認すると、迷いにくくなります。

次のチェックリストで、自社の現場に当てはまる項目を確認してください。

□ 印字対象は、段ボールや紙袋など吸水性のある素材が中心である

□ 金属・ガラス・フィルムなど、インクを吸わない面への印字が多い

□ ラインの速度が速く、印字のために止められない

□ 広い範囲に、ロゴ・バーコード・文字をまとめて印字したい

□ 賞味期限やロット番号など、小さな識別コードの印字が中心である

□ 有機則への対応(設備・作業環境測定)の負担を減らしたい

□ 日常のメンテナンスの手間を、できるだけ少なくしたい

チェックの付き方によって、候補になる方式は次のように変わります。

吸水性のある素材への印字が中心で、比較的広い範囲への印字と日常の手入れの少なさを重視するなら、対応印字幅を確認したうえでサーマル方式を候補にするとよいでしょう。

有機則の対象成分を含まないインクに対応した機種も、あわせて確認するとよいでしょう。

多様な素材に、高速ラインで止めずに印字したいなら、CIJが候補になります。

長時間の連続稼働にも向く方式です。

高精細な印字や広範囲の印字を重視するなら、ピエゾ方式を比較に加えます。

UV硬化インクに対応した機種なら、素材の幅も広がります。

まず「素材」と「ライン速度」の2条件で、候補を2方式程度まで絞り込むと選びやすくなります。

産業用インクジェットプリンターの選び方を示すフローチャート。段ボール・紙袋などの吸水性素材、金属・ガラスなどの非吸収性素材、ライン速度や印字品質からサーマル・CIJ・ピエゾ方式の候補を比較。

「向いている工場」「向いていない工場」の傾向

どの方式にも、得意な現場と不得意な現場があります。

ここでは、各方式が向く傾向と、注意したい傾向を同じ観点で整理します。

サーマル方式

  • 向いている工場:段ボールや紙袋など吸水性素材が中心の工場、広範囲の印字をしたい工場、日常の手入れを減らしたい工場
  • 注意したい工場:使用したいインクがサーマル方式に対応していない工場、非吸収面への印字が中心の工場(機種とインクの適合確認が必須)

CIJ

  • 向いている工場:素材が多様な工場、高速ラインを止めずに印字したい工場、長時間連続で稼働する工場
  • 注意したい工場:インクの状態管理を担う体制が取りにくい工場、広範囲の高精細印字が中心の工場

ピエゾ方式

  • 向いている工場:高精細な印字を求める工場、広範囲に印字したい工場
  • 注意したい工場:インクと素材の適合性やヘッドのメンテナンス条件について、機種ごとの比較が必要な工場

インクの種類によっては適用が難しい場合もあります。

どの方式でも、有機則の対象となる有機溶剤等を含むインクを対象業務で使用する場合は、必要な設備や作業環境管理などを確認する必要があります。

以上は一般的な傾向であり、実際の適否は、素材の表面状態やラインの条件によって変わります。

最終的には、実際の印字対象を使ったテスト印字で確認することが欠かせません。

産業用インクジェットプリンターのサーマル・CIJ・ピエゾ方式に適した印字現場の比較図。段ボールへのバーコード印字、容器への賞味期限・ロット番号の高速印字、高精細・広範囲印字の用途例を紹介。

よくある質問

Q1. 印字方式は、導入後に途中で変更できますか?

A. 方式を変更する場合は、基本的に異なる方式のプリンター本体への交換が必要です。

取り付け位置や信号連携の見直しも必要になるため、インクだけを変更する場合より負担は大きくなります。変更を検討するときは、新しい機種でテスト印字を行い、素材との相性やライン速度への適合を確認してからにしましょう。

Q2. 複数の方式を併用している工場はありますか?

A. はい。工場によっては、印字対象の素材や生産ラインの速度に応じて、複数の印字方式を使い分けるケースがあります。例えば、段ボールへの広範囲印字にはサーマル方式、容器への高速な日付・ロット番号印字にはCIJ方式を採用するなど、用途に合わせた併用が考えられます。

複数の方式を取り扱う会社に相談すると、比較しやすくなります。

▼自社に合う方式を相談したい方はこちら

方式選びで失敗しないために、導入前に確認すべきこと

方式を絞り込んだ後は、実機での確認とメーカーのサポート体制も含めて検討することが大切です。

ここでは、テスト印字で見るべき点と、サポート体制の確認ポイントを整理します。

カタログだけでは見えない落とし穴を、事前に減らしましょう。

デモ機・テスト印字での確認ポイント

カタログの数値が同じでも、実際の印字結果は、素材・インク・ライン条件によって変わります。

そのため、候補を2方式程度まで絞ったら、デモ機でのテスト印字を依頼しましょう。

産業用インクジェットプリンター導入前のテスト印字5ステップ。素材と印字データの準備、本番ライン条件の再現、にじみ・密着性・コード読み取りなどの品質評価、連続稼働とメンテナンスの確認手順を解説。

テストには、実際に使用する素材を用意し、可能であれば異なるロットのものも含めます。

印字内容も、本番で使用する可変データやQRコード、小さな文字などを含めて用意します。

ライン速度は、本番にできるだけ近い条件で再現してもらいます。

確認する項目は、次のとおりです。

  • 素材との相性:にじみ、かすれ、密着の強さ
  • コードの読み取り:QRコードやバーコードを、実際の検査機で読み取れるか
  • 乾燥性:触れたときにインクがこすれて落ちないか、積み重ねたときに転写しないか
  • ライン速度:高速搬送時に、印字位置がずれないか
  • 連続稼働:長時間の運転で、印字が徐々に薄くならないか

見た目が鮮明でも、検査機では読み取れないケースがあります。

短時間のテストでは、連続稼働時の不具合も見つけにくくなります。

方式ごとに、重点的に見る点も変わります。

サーマル方式は、素材への密着と乾燥性を、実際のワークで確認します。

CIJは、使うインクが有機則の対象かどうかと、インク管理の手間を確認します。

ピエゾ方式は、インクの種類と素材の相性に加えて、機種によっては印字面との距離が結果に影響しないかも確認します。

短時間のテストで判断せず、可能であれば本番に近い条件で、連続稼働まで確認することが大切です。

メーカーのサポート体制・部品供給の安定性

方式や機種が決まっても、導入後に頼れるサポートがなければ、ライン停止が長引くおそれがあります。

印字機は、インクやカートリッジなどの消耗品を継続的に購入する必要がある機器です。

そのため、本体の性能に加えて、サポートと部品供給の体制も比較しましょう。

確認したいのは、次の5点です。

  • 対応体制:トラブル時に、どのくらいの早さで対応してもらえるか
  • 消耗品の供給:インクやカートリッジを、安定して購入できるか。納期はどの程度か
  • 部品の供給期間:機種の販売終了後も、ヘッドなどの部品をいつまで供給してもらえるか
  • 保守契約の範囲:定期点検や部品交換の費用が、どこまで含まれるか
  • インクの互換性:有機則の対象外となるインクへ切り替える場合も、同じ機種で使用できるか

たとえば、株式会社モリコーは、公式サイトで機種の選定やオリジナル機の設計・オーダーの相談を受け付けています。

消耗品を注文するページも設けられています。

相談窓口や消耗品の手配方法がそろっているかどうかも、比較の材料になります。

サポートの内容は会社ごとに異なるため、見積もりの段階で、書面で確認しておくと安心です。

価格や性能が近い候補で迷ったときは、消耗品と部品の供給期間、保守体制も比較材料にするとよいでしょう。

▼サーマルインクジェットの特徴とメリット・デメリットを確認する

▼ピエゾ方式の特徴と代表的なメーカーを確認する

▼産業用インクジェットプリンターの方式の種類と原理を確認する

▼テスト印字で確認すべき項目と失敗しない進め方を確認する

▼有機則・特化則に対応するインクの選び方を確認する

方式選びに迷ったら相談したい、産業用インクジェットプリンターのおすすめの会社4選

方式を絞り込んでも、機種の選定や導入条件の最終判断に迷うことがあります。

ここでは、公式サイトで確認できた特徴をもとに、4社を同じ観点で紹介します。

取り扱う方式やサポートの違いを、比較の材料にしてください。

株式会社モリコー

株式会社モリコーホームページ
引用元:株式会社モリコー
会社名株式会社モリコー
住所〒152-0002
東京都目黒区目黒本町2-16-14
電話番号03-3711-5511
公式サイトURLhttps://www.morico.co.jp/

株式会社モリコーは、1924年に創業し、創立100周年を迎えた東京都目黒区の企業です。

自動捺印機や産業用インクジェットプリンター、カートンレーザー捺印装置などを手がけています。

インクジェットでは、HP社のサーマル技術を採用した「ヘリオス」シリーズを展開しています。

カートリッジ式の「ヘリオスミニⅡ」は、メンテナンス要らずをうたう機種です。

最大108mm幅・最大1200dpiで印字する「ヘリオス108」も、近日発売予定として案内されています。

機種の選定やオリジナル機の設計・オーダーの相談、無料のサンプル印字も受け付けています。

こうした特長から、サーマル方式で日常の手入れを減らしたい現場や、多品種・小ロットの印字を効率化したい現場に向いています。

サーマル方式の導入を前提に、機種選定から相談したい企業には、検討しやすい選択肢です。

インクジェットはサーマル方式が中心のため、CIJやピエゾ方式も比べたい場合は、他社と並べて検討するとよいでしょう。

株式会社モリコーの口コミ・評判記事はこちら!
▼株式会社モリコーの産業用インクジェットプリンター「ヘリオス108インクジェットプリンター」

さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。
▼株式会社モリコーの公式ホームページはこちら

紀州技研工業株式会社

紀州技研工業株式会社ホームページ
引用元:紀州技研工業株式会社
会社名紀州技研工業株式会社
住所〒641-0015
和歌山県和歌山市布引466
電話番号073-445-6610
公式サイトURLhttps://www.kishugiken.co.jp/

紀州技研工業株式会社は、和歌山市に本社を置く、産業用インクジェットプリンターの専業メーカーです。

段ボールなどへ高速印字するインクジェットプリンターのほか、ローラーコーダー、印字検査装置、各種インクを手がけています。

プリンター本体とインクをすべて自社で開発・製造・販売している点が、公式サイトで強調されている特長です。

製品は、大文字用のオンデマンド式(サーマル式・ピエゾ式ヘッド)と、小文字用の連続式(帯電式)の両方をそろえています。

有機則の非該当インクを紹介するページや、SDSのダウンロードページも公開されています。

無料テスト印字、機種選定、デモ機の貸出しを依頼できる窓口があり、全国14拠点からのサポートも案内されています。

公式サイトでは、産業用インクジェットプリンター国内シェアNo.1の実績もうたわれています。

オンデマンド式と連続式の両方を比較してから、導入方式を決めたい企業に向いています。

インクの選定や有機則への対応まで含めて相談したい企業にも、選択肢となります。

本体とインクを同じ会社に相談できる点が、他社と比べたときの特徴です。

紀州技研工業株式会社の口コミ評判記事はこちら!
▼紀州技研工業株式会社はプリンターインクを自社で開発・製造・販売

山崎産業株式会社

山崎産業株式会社ホームページ
引用元:山崎産業株式会社
会社名山崎産業株式会社
住所〒285-0853
千葉県佐倉市小竹785-6
電話番号043-463-0960
公式サイトURLhttps://www.technomark.co.jp/

山崎産業株式会社は、ブランド名を「TECHNOMARK」とし、1969年に設立された千葉県佐倉市のマーキング専門のエンジニアリング会社です。

産業用インクジェットプリンターを主軸に、販売だけでなく、設計・製作やソフトウェア開発まで手がけています。

台湾のANSER社、デンマークのHSA社、米国のCitronix社のインクジェットプリンターについては、日本総代理店を務めています。

沿革には、ピエゾ方式、バルブ方式、HP社製カートリッジ式ヘッド搭載機、循環式(CIJ)の取り扱いが並んでいます。

ハンディ型・卓上型からライン組込用、段ボールシートやクラフト袋向けの印字システムまで、幅広い製品を扱っているのが特徴です。

デモ機の貸出しやサンプル作成(テスト印字)の依頼、修理・代替機、保守契約の案内ページも設けられています。

海外ブランドを含めて複数の方式から比べたい企業や、搬送装置や検査機まで含めた印字システムを組みたい企業に向いています。

方式の選択肢の広さと、ライン条件に応じた設備の設計・製作にも対応している点が特徴です。

山崎産業株式会社の口コミ評判記事はこちら!
▼山崎産業株式会社はハンディタイプから大型まで多様プリンターを製造・販売

アルマーク株式会社

アルマーク株式会社ホームページ
引用元:アルマーク株式会社
会社名アルマーク株式会社
住所〒564-0053
大阪府吹田市江の木町19-19
電話番号0120-975-191
公式サイトURLhttps://www.almarq.co.jp/

アルマーク株式会社は、大阪府吹田市に本社を置く産業用マーキング機器の会社で、旧社名は株式会社ユニオンコーポレーションです。

1967年の創業以来、食品の賞味期限や電子部品の製造番号など、産業用印字機器を一貫して提供してきました。

公式サイトでは、CIJ方式とDOD方式の多彩な機種をそろえるとしています。

DODでは、サーマル・ピエゾ・バルブの各方式の機種が並んでいます。

業種や印字対象物、印字方式などから機種を探せる「選定ナビ」も用意されています。

有機則非該当インクで印字できる機種を紹介するページもあります。

導入前には、無料のテスト印字やデモ、実機の貸し出しを利用できます。

全国8拠点のサポートに加え、19,000システム・30,000社の導入実績が案内されています。

サーマル・CIJ・ピエゾを同じ会社の中で比較したい企業や、実機を借りて確かめてから慎重に決めたい企業に向いています。

3方式を横並びで検討でき、実機での検証まで進めやすい点が、この会社の特徴です。

アルマーク株式会社の口コミ評判記事はこちら!
▼アルマーク株式会社は印字の正確なコンサルティングを実施!導入からサポートまで一貫対応

まとめ

産業用インクジェットプリンターの印字方式は、素材・ライン速度・法令対応の3条件から、自社に合うものを絞り込めます。

吸水性のある素材が中心で、広範囲の印字と日常の手入れの少なさを重視するなら、サーマル方式が候補です。

多様な素材に、高速ラインを止めずに印字したいなら、CIJが向いています。

高精細な印字や広範囲の印字を重視するなら、ピエゾ方式を比較に加えましょう。

有機則などの法令対応は、印字方式だけでなく、使用するインクに含まれる有機溶剤の種類・含有割合、作業内容、作業環境などを踏まえて判断する必要があります。

導入前にはSDSと実際の使用条件を確認しましょう。

有機則の対象となるインクを対象業務で使用する場合は、必要な設備や作業環境管理などにかかる費用も確認しましょう。

方式の優劣で決めるのではなく、自社の素材とライン速度に合う方式を、実際のテスト印字で確かめることが大切です。

導入前には、実際の素材を使用し、本番に近いライン速度でテスト印字を行いましょう。

消耗品や部品の供給体制、サポートの体制もあわせて確認すると、導入後のトラブルや運用上の負担を抑えやすくなります。

方式の選定に迷う場合は、取り扱う方式の幅が広い会社や、機種選定から相談できる会社に、条件を伝えてみてください。

▼自社に合う印字方式とメーカーを、比較ガイドでチェックする

▼モリコー公式HPはこちら

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