紀州技研工業株式会社はプリンターインクを自社で開発・製造・販売
紀州技研工業株式会社は、日本初の印字機専門メーカーとして、インクやヘッド、制御システムを自社開発・製造。特殊インクや検査装置にも対応し、柔軟なカスタマイズが可能です。段ボール印字や高速ライン対応など、幅広い現場で活躍する印字ソリューションを提供しています。
目次
紀州技研工業株式会社とは?

引用元:紀州技研工業株式会社
紀州技研工業株式会社は、マーキング機器の分野で業界をけん引する企業です。
長年にわたる経験と高い技術力を活かし、常に新しい技術を取り入れながら進化を続けています。ローラーマシンからインクジェットプリンターへと、時代に合わせてシステムの見直しを行い、幅広いニーズに対応する製品を提供してきました。
近年では、インクやプリントヘッドの開発を自社で行う体制を強化し、文字検査装置の開発にも着手しています。開発から製造まで一貫して自社で行うことで、より精度の高い、信頼できる製品づくりを実現しています。特にインクジェットプリンターでは、業界トップクラスの性能を誇る製品を展開し、多様な現場の要望に応えています。
| 会社名 | 紀州技研工業株式会社 |
| 本社所在地 | 〒641-0015 和歌山県和歌山市布引466 |
| 電話番号 | 073-445-6610 |
| 公式ホームページ | https://www.kishugiken.co.jp/ |
また、製品提供だけでなく、業務効率や品質向上を支援するための知識管理システム(ナレッジマネジメント)にも力を入れています。紀州技研工業は、印字・マーキング分野における頼れるパートナーとして、今後もさらなる成長が期待される企業です。
◇ボトル印字
インクジェットヘッドは専用のスタンドでしっかり固定されており、ボトルが流れてくるとセンサーが位置を検知します。
この情報をもとに、キャップや胴体部分に正確に印字されます。ボトルの形状に合わせて調整できるため、きれいで安定した印字が可能です。
この仕組みにより、生産ラインの効率を保ちつつ、高品質な印字を実現できます。
◇バーコード印字
インクジェットヘッドはスライド式で位置を調整でき、製品にバーコードを正確に印字します。
この機能は、製造ラインの後工程でとても重要です。たとえば、ウェイトチェッカーでは製品の重さを確認すると同時にバーコードを印字でき、外装箱への印字もスムーズに行えます。
さらに、パレタイザー(製品の積み付け装置)でのランダムな生産にも対応できるため、柔軟かつ効率的な製造が可能です。その結果、作業が円滑に進み、トレーサビリティや品質管理の強化にもつながります。
◇封函機
ケースのサイズや重量、さらには生産ラインの能力に基づいて、最適な機種を丁寧に選定し、最も効率的で効果的な印刷環境を提供します。
◇バーコードリーダー
バーコード印字を行い、その印字されたバーコードを読み取ることで、仕分け作業を行います。読み取ったデータは一括制御PCに送信され、効率的な仕分けが実現されます。
◇ウェイトチェッカー
製品のサイズや重さ、生産能力に合わせて最適な機種を選び、バーコード印字された情報を活用することで、自動で品種の切り替えが可能です。
この仕組みにより、製品がランダムに流れてきても対応でき、製造ラインの効率を高めることができます。
手作業による品種切り替えが不要になるため、現場の負担が減り、スムーズな運用が実現します。
◇印字距離自動幅調整
印字されたバーコード情報をリアルタイムで読み取り、その内容に応じてヘッドの位置を前後に自動調整します。これにより、製品ごとの違いに即座に対応でき、ランダムに流れてくる製品にもスムーズに印字が可能です。
品種の切り替えもスピーディに行え、生産ライン全体の効率化と柔軟な運用をサポートします。
◇NG品排出コンベヤ
ウェイトチェッカーで「規定外」と判定された製品を自動で取り除くためのコンベヤです。
製品の重量に異常があると、品質トラブルの原因になりますが、このコンベヤはNG品をすぐに検知し、ラインから外して指定の場所に排出します。これにより、不良品の混入を防ぎ、製品の品質を安定して保つことができます。
◇システム一括制御PC
製造ラインにある複数の装置をまとめて管理・操作できる専用PCです。
各装置の動きを一元的に制御できるため、作業効率が上がり、運用もスムーズになります。
また、装置同士が連携して正しく動くようにプログラムされており、万一トラブルが起きた場合も、すぐに原因を把握して対応できる仕組みになっています。
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紀州技研工業株式会社が選ばれる理由

引用元:紀州技研工業株式会社
革新的な技術と常に時代の先を行く姿勢を持ち続ける紀州技研工業株式会社。その卓越した技術力と企業理念は、多くの顧客から支持を集めています。
ここでは、紀州技研工業株式会社が選ばれる理由をいくつかの観点から詳しくご紹介します。
◇開発・製造から販売・保守まで対応
紀州技研工業株式会社は、顧客の「印字」に関するあらゆる相談や要望に対し、丁寧かつ迅速に対応しています。
開発・製造・販売・保守までを自社で一貫して行っているため、トラブル発生時にもスピーディに原因を特定し、確実な対応が可能です。
また、他社では難しいとされる特殊仕様や細かな要望にも柔軟に応じる体制が整っており、顧客の期待を上回る製品とサービスを提供しています。
この対応力の高さが、同社が長年にわたって選ばれ続ける理由のひとつです。
◇国内初の印字機専門メーカー
紀州技研工業株式会社は、1960年代に日本で初めて自動捺印機の特許を取得し、国内初の印字機専門メーカーとして誕生しました。手作業が主流だった生産ラインの捺印作業を自動化し、製造業の生産性向上と品質改善に大きく貢献しました。
現在では、「ヘッド」 「インク」 「システム」のすべてを自社で開発・製造する体制を整えており、細かなカスタマイズにも柔軟に対応可能です。こうした一貫した内製体制により、他社には真似できない高品質な製品を提供し続けています。
技術からサポートまで全て自社で担う、日本で唯一の専業メーカーとして、同社は高い信頼と実績を築いています。
◇インクを自社で開発・製造・販売
紀州技研工業株式会社では、多様な素材や用途に対応するため、「インク開発部」を設けて独自のインク開発を行っています。
印字対象は段ボール、金属、プラスチック、セラミック、食品など幅広く、それぞれに求められる性質が異なるため、自社で原料から研究・開発しています。
たとえば、
- 食品や錠剤に直接印字できる安全性の高いインク
- UV照射で硬化するインク
- 電子回路や配線に使える金属ナノ粒子インク
など、先進的なニーズに応じた高機能インクを多数開発しています。
食品、医薬品、電子機器、自動車、建材といった幅広い業界で、それぞれの用途に最適なインクを提供しています。
この柔軟かつ高度な対応力が、同社の大きな強みです。
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紀州技研工業株式会社の産業用インクジェットプリンター導入事例

引用元:紀州技研工業株式会社
紀州技研工業株式会社の産業用インクジェットプリンターは、これまで印字が困難とされていた製品にも対応可能です。これにより、多様な業界のニーズに応えることができるようになりました。
ここでは、実際に同社のインクジェットプリンターがどのような製品に対応できるか、いくつかの事例をご紹介します。
◇段ボールの両側面印字でコスト削減

引用元:紀州技研工業株式会社
段ボール箱の前面と両側面に印字できるよう、紀州技研工業のインクジェットプリンター「HQ1000」を3台設置した事例です。両側面に1台ずつ、前面には1台を配置し、前面印字時には箱を一時停止させてプリンターがスライドして印字します。
主な特徴
- 印字対象
バーコード、QRコード、LOT番号、日付、社名など
- インクの種類
- 標準カラー:黒・赤・青・黄・緑
- 特殊インク:「ステルスインク」(通常は見えず、特定条件下でのみ表示)
対応素材
段ボールのほか、金属・PET・PPなど幅広い素材にも印字可能。
このように、柔軟な印字機能と多色インク対応により、幅広い業界ニーズに対応する高機能な印字ソリューションを実現しています。
◇手貼りラベルから印字で産業廃棄物削減

引用元:紀州技研工業株式会社
これまで使用していた手貼りラベルを廃止し、インクジェットプリンターによる直接印字に切り替えることで、ラベルの台紙廃棄が不要となり、産業廃棄物の削減につながりました。
この事例では、紀州技研工業のHQ8500を導入しました。
- 短側面にバーコードを印字
- 長側面には製品名や各種情報を印字
これにより、印字作業の効率化だけでなく、環境配慮型の生産体制の実現にも貢献しています。
◇ビール缶の底面に高速印字

引用元:紀州技研工業株式会社
この事例は、毎分1,700個のビール缶が流れる超高速ライン(123m/分)で、缶底に日付・番号を3行印字したものです。使用機種はCCS3500で、72時間の連続稼働でも安定動作が確認され、同社の高い技術力が実証されました。
また、同機種でマルチパックの天面にも2行印字を実施。さらに、段ボール側面にはIJP HQM-Sを使用し、同様に日付や番号を印字しています。生産効率と印字精度を両立する導入事例です。
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ここでは、3社に厳選してご紹介します。
◇株式会社モリコー

株式会社モリコーは、1924年に創業し、通信機器の部品供給を行っていた企業です。高度経済成長期に技術力と信頼を築き、事業領域を拡大しています。食品や医薬品など多様な分野の商品パッケージへの印字機器「ヘリオス」シリーズを展開しています。
| 会社名 | 株式会社モリコー |
| 本社所在地 | 〒152-0002 東京都目黒区目黒本町2-16-14 |
| 電話番号 | 03-3711-5511 |
| 公式ホームページ | https://www.morico.co.jp/ |
産業用インクジェットプリンターとして、高い信頼性と操作性を兼ね備え、さまざまな製造現場で幅広く活用されています。
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▼株式会社モリコーの産業用インクジェットプリンター「ヘリオス108インクジェットプリンター」
さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。
◇山崎産業株式会社

山崎産業株式会社は、1969年に創業以来、産業用インクジェットプリンターを中心としたマーキングシステムを提供し、製造業をはじめとする多くの業界に貢献してきました。自社で機器の販売、システム設計・製作、制御ソフトウェア開発を一貫して行っています。
| 会社名 | 山崎産業株式会社 |
| 本社所在地 | 〒285-0853 千葉県佐倉市小竹785-6 |
| 電話番号 | 043-463-0960 |
| 公式ホームページ | https://www.technomark.co.jp/ |
また、導入前の提案からアフターサポートまで、現場ごとの課題に柔軟かつ的確に対応できる点が強みです。
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◇アルマーク株式会社

アルマーク株式会社は、1967年に創業し、産業用インクジェットプリンターやマーキング装置の専門メーカーとして、長年工業分野のニーズに応えてきました。製品識別やロット番号印字技術の重要性を国内に広め、国内外の優れたメーカーとパートナーシップを築きました。
| 会社名 | アルマーク株式会社 |
| 本社所在地 | 〒564-0053 大阪府吹田市江の木町19-19 |
| 電話番号 | 0120-975-191 |
| 公式ホームページ | https://www.almarq.co.jp/ |
現在では高い精度、耐久性、優れたメンテナンス性を誇る製品群を提供し、日本のものづくりを支える信頼できる技術パートナーとして進化を続けています。
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◇株式会社キーエンス

株式会社キーエンスは、大阪市東淀川区に本社を構える、ファクトリー・オートメーション(FA)分野の先進企業です。1974年の設立以来、独自の技術開発によって世界初・業界初の製品を多数生み出し、製造現場の効率化や生産性向上に大きく貢献してきました。
| 会社名 | 株式会社キーエンス |
| 本社所在地 | 〒533-8555 大阪府大阪市東淀川区東中島1-3-14 |
| 電話番号 | 06-6379-1111 |
| 公式ホームページ | https://www.keyence.co.jp/ |
同社が展開するMK-Gシリーズは、操作性と保守性に優れた産業用インクジェットプリンターです。自己診断機能によって日常のメンテナンスを自動化し、カメラを活用した印字設定の切り替えも可能です。耐アルコール性インクに対応しており、食品や医薬品など厳しい衛生環境でも安定した印字品質を実現します。
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まとめ
紀州技研工業株式会社は、日本初の印字機専門メーカーとして、自動捺印機から高性能インクジェットプリンターまで幅広い製品を展開しています。
インク・ヘッド・制御システムをすべて自社開発・製造しており、特殊インクの開発や文字検査装置などにも対応しています。印字対象や用途に応じた柔軟なカスタマイズが可能です。
さらに、全製品を一括管理するシステムやNG品排出コンベヤなども備え、トータルな印字ソリューションを提供。導入事例では、環境対応型の段ボール印字や高速生産ラインへの対応など、多くの現場で成果を上げています。
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