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産業用インクジェットプリンター比較 | 生産ラインのコスト削減&品質向上を実現する4社を徹底紹介

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産業用インクジェットプリンターのピエゾ方式とは?高精度で安定した印字が可能

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公開:2025.05.20 更新:2025.08.01
産業用インクジェットプリンターのピエゾ方式とは?高精度で安定した印字が可能

産業用インクジェットプリンターは、非接触で製品に直接印字できる装置で、簡単操作や多様なデータ対応が魅力です。

中でもピエゾ方式は高精度で安定した印字が可能。代表的なメーカーとして、省メンテのモリコー、環境配慮のイーデーエム、広範囲印字のアルマークなどがあり、各社の技術が活かされています。

産業用インクジェットプリンターとは?

メリットと書かれた緑色のブロック

引用元:フォトAC

家庭で使うプリンターとは別に、「産業用プリンター」と呼ばれる業務用のプリンターがあります。基本的な仕組みは家庭用のインクジェットプリンターと似ていますが、大きな違いは使用される環境と目的です。 

産業用プリンターは主に生産ラインに設置され、製品やその外装箱に直接印字するために使われます。 

◇産業用インクジェットプリンターのメリット

産業用インクジェットプリンターは、製造現場の作業効率や印字品質を大きく向上させる便利な印字機器です。特に注目すべき3つの特徴があります。

非接触印字で作業効率アップ

このプリンターは、インクをノズルから噴き出して直接製品に触れずに印字できます。
製品がライン上を高速で流れていても、スピードを落とさずに印字が可能です。
さらに、ラベルやシールを貼る作業が不要になるため、作業時間とコストの削減にもつながります。

誰でも使いやすいシンプル操作

操作はとても簡単で、キーボード入力や外部信号を使って印字データを入力するだけ。
専門知識がなくてもすぐに使い始められ、初めての人でも安心して操作できます。
インク交換などの作業でも手が汚れにくく、清潔で安全な環境を保てる点も魅力です。

多様なデータ印字に対応

コンピューター制御により、印字データの登録・管理が可能です。
製品の種類や出荷先に応じて印字内容をすぐに切り替えることができ、入力ミスも防止できます。
日付、ロット番号、バーコード、2次元コード、ロゴなど、多彩な印字ニーズに対応できます。

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産業用インクジェットプリンターの方式

チェックマークが書かれた紙を3枚持つ手

引用元:フォトAC

産業用インクジェットプリンターには、インクの吹き出し方法によって2種類に分けられます。

◇コンティニュアス型

コンティニュアス型は、産業用インクジェットプリンターでよく使われている方式で、インクを絶えず噴き出し続けるのが特徴です。ノズルから出たインクは細かい粒子になり、電気の力で進む方向を調整しながら、目的の場所に正確に印字されます。

印字に使われなかったインクは、無駄になることなく専用の装置で回収されて再利用されるため、インクのムダが少なく、コスト削減にもつながります。

また、印字していないときでもインクを噴き出しているので、ノズルが詰まりにくく、長時間の連続運転にも強いのが大きな利点です。高速ラインにも対応できるため、食品、医薬品、電子部品など幅広い業界で利用されています。

◇オンデマンド型

オンデマンド型は、その名の通り、必要なときにだけインクを噴き出す仕組みのプリンターです。常にインクを噴出し続ける「コンティニュアス型」とは異なり、印字のタイミングに合わせてインクを使うため、無駄が少なく、ランニングコストの削減にも効果的です。

オンデマンド型には、インクの出し方に応じた方式がいくつかあり、主に次の3つが代表的です。

ピエゾ方式

  • 圧電素子(ピエゾ素子)の変形を利用してインクを噴射。
  • 電圧調整で吐出量を細かく制御できる。
  • インクを加熱しないので、温度変化の大きい環境でも安定した印字が可能。

サーマル方式

  • ヒーターでインクを瞬間的に加熱して気泡を作り、インクを押し出す方式。
  • 構造がシンプルで小型化・低コストに優れる。
  • ただし、加熱に弱いインクには不向きな場合も。

バルブ方式

  • ノズル先端のバルブを開閉して、加圧されたインクを勢いよく噴出。
  • 印字対象まで距離がある場合でも安定した印字が可能。
  • 工業製品や立体物への印字にも適している。

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ピエゾ方式産業用インクジェットプリンターを紹介

段ボールに印字された文字とロゴ、バーコード

引用元:アルマーク株式会社

ピエゾ方式の産業用インクジェットプリンターは、各メーカーの独自技術が集約された高性能な製品です。それぞれのメーカーが培ってきたノウハウや技術力を活かし、さまざまな特徴を持つプリンターを展開しています。

ここでは、代表的なメーカー3社に絞ってご紹介します。

◇株式会社モリコー

ヘリオスシリーズのイメージ画像

引用元:株式会社モリコー

株式会社モリコーは、インクジェット技術の初期導入期から海外製品の代理販売を行ってきた豊富な経験を持つ企業です。

2005年には米国HP社と技術ライセンス契約を結び、産業用インクジェットプリンター「ヘリオスシリーズ」の開発を開始しました。ヘリオスシリーズには、以下の特徴があります。

  • 小型・省スペース設計で扱いやすい
  • 段ボールや紙袋などの吸水性素材に対応
  • カートリッジ式インク採用で交換が簡単、手が汚れず清潔
  • 詰まりにくい構造で、日常メンテナンスがほぼ不要
  • 保守の手間やコストを大幅に削減
  • 現場での効率的な運用と安定した印字品質を両立

ヘリオスシリーズは、使いやすさと低コスト運用を兼ね備えた、現場に最適なインクジェットプリンターです。

◇イーデーエム株式会社

MDL5940G

引用元:イーデーエム株式会社

イーデーエム株式会社が手がけるインクジェットプリンターは、独自開発の固形インクを採用している点が大きな特徴です。溶剤を使用せず、液体インクでは実現しにくい鮮明で高品質な印字を可能にしており、環境面や作業性にも優れた製品となっています。

「MDL5940G」は、従来のMDLシリーズの特徴を受け継ぎつつ、最新技術を取り入れて進化した次世代型インクジェットプリンターです。
外装などへの大きくてくっきりした印字が可能で、安定した印字品質・使いやすさ・メンテナンスのしやすさがそろったモデルです。

最大の特徴は、マーケム・イマージュ社の「Intelli’ Flow™」テクノロジーに対応した新しいプリントヘッドを採用している点です。この技術により、

  • ノズル周辺にインクやホコリが付着しにくくなる
  • インク内の気泡発生が抑えられる

といった効果があり、常に高品質な印字を維持できます。

また、ノズルの目詰まりも起こりにくく、日々のメンテナンスが簡単になるため、現場での作業負担を大きく減らすことができます。効率と品質を両立した、非常に使い勝手の良いプリンターです。

◇アルマーク株式会社

アップリンクMRX72e

引用元:アルマーク株式会社

アルマーク株式会社のアップリンクMRX72eは、ピエゾ方式採用の高解像度インクジェットプリンターです。特に段ボールへの大きく鮮明な印字に適しており、以下の点が特徴です。

  • UV硬化インク対応で多様な素材に印字可能
    (クラフト袋・コート紙・樹脂パレットなど)
  • PC不要の大画面コントローラーで簡単操作
  • Ethernet対応でシステム連携もスムーズ
  • コンパクト設計で設置自由度が高い

印字品質・操作性・柔軟性を兼ね備えた、現場に強い一台です。

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産業用インクジェットプリンターを取り扱っているメーカーを紹介

産業用インクジェットプリンターは、現在の各種産業において欠かせない存在となっています。日本国内でこの製品を取り扱うメーカーには、どのような会社があるのでしょうか。

ここでは、代表的な4社の特徴とその情報をご紹介します。

◇株式会社モリコー

株式会社モリコー
引用元:株式会社モリコー

株式会社モリコーは、1924年に創業された老舗企業で、創業当初は当時の郵政省(現在の総務省および日本郵政グループ)に向けて、通信機器や電話機の部品を供給する事業からスタートしました。高度経済成長期の波に乗りながら、同社は着実に技術力と信頼を積み重ねていきます。

会社名株式会社モリコー
本社所在地〒152-0002
東京都目黒区目黒本町2-16-14
電話番号03-3711-5511
公式ホームページhttps://www.morico.co.jp/

やがて、時代のニーズに応えるかたちで事業領域を拡大し、食品や医薬品といった多様な分野の商品パッケージへの印字に対応する機器「ヘリオス」シリーズは、産業用インクジェットプリンターとしての高い信頼性と操作性を兼ね備えており、さまざまな製造現場で幅広く活用されています。

株式会社モリコーの口コミ・評判記事はこちら!

株式会社モリコーの産業用インクジェットプリンター「ヘリオス108インクジェットプリンター」

さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。

株式会社モリコーの公式ホームページはこちら

◇紀州技研工業株式会社

紀州技研工業株式会社
引用元:紀州技研工業株式会社

紀州技研工業株式会社は、1968年の創業から製品に情報を印字するマーキングマシンの開発・提供を行ってきました。手作業だった生産ラインでの情報付加を自動化する「自動捺印機」を開発し、時代のニーズに応じてQRコード対応プリンターや、鶏卵への印字が可能な可食性インクなど、先進的な技術を次々と展開しています。

会社名紀州技研工業株式会社
本社所在地〒641-0015
和歌山県和歌山市布引466
電話番号073-445-6610
公式ホームページhttps://www.kishugiken.co.jp/

現在では、インクジェットプリンターの総合トップメーカーとして、グローバルな視点から新たな事業にも積極的に挑戦し続けています。

紀州技研工業株式会社の口コミ評判記事はこちら!

紀州技研工業株式会社の産業用インクジェットプリンター「KGK JET HQ8500」

◇山崎産業株式会社

山崎産業株式会社
引用元:山崎産業株式会社

山崎産業株式会社は、1969年の創業以来、産業用インクジェットプリンターを核としたマーキングシステムの提供を通じて、製造業をはじめとするさまざまな業界の発展に貢献してきました。同社は機器の販売だけでなく、システムの設計・製作、さらには制御ソフトウェアの開発までを自社で一貫して手がけています。

会社名山崎産業株式会社
本社所在地〒285-0853
千葉県佐倉市小竹785-6
電話番号043-463-0960
公式ホームページhttps://www.technomark.co.jp/

こうした包括的な体制により、導入前のご提案からアフターサポートまで、現場ごとの課題に柔軟かつ的確に対応できる点が同社の大きな強みです。

山崎産業株式会社の口コミ評判記事はこちら!

山崎産業株式会社の産業用インクジェットプリンター「グラフィカ3000」

◇アルマーク株式会社

アルマーク株式会社
引用元:アルマーク株式会社

アルマーク株式会社は、1967年に創業し、産業用インクジェットプリンターやマーキング装置の専門メーカーとして、長年にわたり工業分野のニーズに応えてきました。創業当初から、製造現場で求められる製品識別やロット番号の印字技術に注目し、その重要性を国内に広めました。

会社名アルマーク株式会社
本社所在地〒564-0053 
大阪府吹田市江の木町19-19
電話番号0120-975-191
公式ホームページhttps://www.almarq.co.jp/

アルマーク株式会社は、これまでの豊富な経験と実績を基に、今後も日本のものづくりを支える信頼できる技術パートナーとして、さらに進化し続けることを目指しています。

アルマーク株式会社の口コミ評判記事はこちら!

アルマーク株式会社の産業用インクジェットプリンター「アップリンクMRX72e」

まとめ

産業用インクジェットプリンターは、生産ラインで製品に直接印字する装置で、非接触・簡単操作・多様なデータ印字が可能です。中でもオンデマンド型のピエゾ方式は、圧電素子でインクを噴出し、高精度で安定した印字ができるのが特徴です。

代表メーカーには、簡単操作と省メンテナンスの「ヘリオスシリーズ」を持つモリコー、高品質印字と環境配慮を両立するイーデーエム、広範囲印字に対応したアルマークなどがあります。各社独自の技術で多様なニーズに応えています。

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