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産業用インクジェットプリンターの印字方式とは?よくあるトラブルと対処法

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公開:2025.05.19 更新:2025.09.29
産業用インクジェットプリンターの印字方式とは?よくあるトラブルと対処法

産業用インクジェットプリンターは、印字方式や内部構造の違いによって用途や性能が異なります。CIJ方式は高速・大量印刷に適し、DOD方式は精密な印刷が可能です。

UVインクジェットは耐久性と効率性に優れ、屋外用途に適していますが、コスト面の注意が必要です。インクの供給や循環の仕組みで品質を維持し、ノズル詰まりやフィルター汚れを防ぐための定期的なメンテナンスが安定した運用に重要な役割を果たします。

産業用インクジェットプリンターの印字方式

チェックリストが書かれたスケッチブック

引用元:フォトAC

産業用インクジェットプリンターは、印刷方式によってさまざまな特徴を持ち、それぞれ異なる用途に適しています。ここでは、主要な印刷方式の特徴とメリット・デメリットを解説します。

◇CIJ方式(Continuous Inkjet / 連続式)

インクが連続的に噴出される方式です。ノズルからインクが連続的に放出され、必要に応じて特定のドットを選択して印刷します。

・メリット

高速で大量の印刷が可能で、製造ラインに適しています。また、長期間の稼働が可能で、維持管理が比較的簡単です。

・デメリット

インクの補充が必要で、ランニングコストが高めになる場合があります。

◇DOD方式(Drop On Demand / オンデマンド式)

インクを必要な時だけ噴射する方式で、無駄なく印刷を行います。サーマルインクジェット(TIJ)とピエゾ方式の2種類があります。

サーマルインクジェット(TIJ)

加熱によってインクを蒸発させ、圧力でインクを噴出する方式です。細かいドットで高精度な印刷が可能です。

・メリット
高解像度の印刷ができ、主にテキストやバーコード印刷などに適しています。また、機構が比較的シンプルで、メンテナンスフリーです。

・デメリット
インクカートリッジ式でランニングコストが高め。水性インクが中心で、素材の選択肢が限られることがあります。

ピエゾ方式

ピエゾ素子を使ってインクを押し出す方式で、インク滴の制御が非常に精密です。

・メリット
高解像度で精密な印刷が可能で、インクの種類にも幅広く対応できます。また、インクの乾燥に時間を要しないのもメリットです。

・デメリット
他のDOD方式に比べ、メンテナンスコストが高めになることがあります。また、定期的なメンテナンスが必要です。

◇UVインクジェット(※DODの一種)

DOD方式の一種で、紫外線(UV)でインクを硬化させる方式です。UVインクは光によって硬化し、即座に印刷面が乾燥するため、印刷後すぐに次の工程に進めます。

・メリット
高い耐久性を持ち、屋外での使用に適しています。乾燥時間も短く、作業効率が向上します。また、インクの消費が少なく、環境に配慮した印刷が可能です。

・デメリット
専用のUVインクを使用するため、インクコストが高めになることがあります。また、UVライトのランプを使用するため、エネルギー消費が増える可能性もあります。

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産業用インクジェットプリンターの内部構造

はてなマークの書いてあるスケッチブックと虫眼鏡

引用元:フォトAC

産業用インクジェットプリンターは、印刷に必要なインクを効率的に供給し、安定した品質を維持するために精密な内部構造を持っています。以下に、その循環原理を簡単に説明します。

1.インク供給

プリンター内で使用されるインクは、通常インクタンクから供給されます。タンク内のインクは、一定の圧力でインクチューブを通じてノズルへ送られます。

2.ノズルでのインク噴射

インクはノズルを通して微細な滴として噴射されます。インクを一定の圧力で噴射することで、精密なドットが形成されます。

3.インクの回収

印刷後、インクが対象の表面に着弾した後、不要なインクや飛散したインクはプリンター内部に回収されます。

4.インクの循環

回収されたインクは、フィルターや清浄装置を通して不純物が取り除かれ、再びインクタンクに戻されます。これによりインクの品質が維持され、プリンターの運転効率も高く保たれます。

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産業用インクジェットプリンターでよくあるトラブルと対処法

トラブルと書いてある木のブロック

引用元:フォトAC

産業用インクジェットプリンターは高い精度と効率で印刷を行いますが、使用中にさまざまなトラブルが発生することもあります。ここでは、よくあるトラブルとその対処法について説明します。

◇印字カスレ・印字欠け

印字カスレや印字欠けは、インク供給不良やノズルの詰まりが原因です。インクが十分に供給されない場合やノズルが詰まると、印刷品質に影響を与えます。

これを防ぐためには、定期的にノズルのクリーニングを行い、インクの品質を保つことが重要です。また、インクの乾燥を防ぐために適切な温度管理を行うことも大切です。

◇フィルターの詰まり

フィルターの詰まりは、インク内の不純物や汚れが原因で発生します。フィルターが詰まると、インクの流れが悪くなり、印刷に支障をきたします。定期的なフィルターの交換や、インクの清浄化を行うことで詰まりを防ぐことができます。

また、プリンター内を清潔に保つことがフィルターの詰まりを防ぐために効果的です。

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産業用インクジェットプリンターを取り扱っているメーカーを紹介

産業用インクジェットプリンターは、多様な業界で製品情報やロット番号の印字に欠かせない存在です。以下に、国内でこの分野に注力している主要メーカーとその特徴をご紹介します。

◇株式会社モリコー

株式会社モリコー
引用元:株式会社モリコー

株式会社モリコーは、産業用インクジェットプリンターで有名な「ヘリオスシリーズ」を展開している企業です。このシリーズは、高解像度で鮮明な印字が可能で、バーコードやQRコードなどの高精細な印字にも適しています。

また、メンテナンスが容易で操作性にも優れているため、幅広い業界で導入が進んでいます。

会社名株式会社モリコー
本社所在地〒152-0002
東京都目黒区目黒本町2-16-14
電話番号03-3711-5511
公式ホームページhttps://www.morico.co.jp/

「ヘリオスミニⅡ」は、活字式ローラーコーダーの代替として開発されたコンパクトなモデルで、狭いスペースにも設置可能です。乾性インクの使用により、印字後すぐに乾燥し、生産効率が高まります。

株式会社モリコーの口コミ・評判記事はこちら!

株式会社モリコーの産業用インクジェットプリンター「ヘリオス108インクジェットプリンター」

さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。

株式会社モリコーの公式ホームページはこちら

◇紀州技研工業株式会社

紀州技研工業株式会社
引用元:紀州技研工業株式会社

紀州技研工業株式会社は、インクジェットプリンターとインクの開発・製造・販売を一貫して自社で行う専業メーカーです。豊富なインクラインナップを持ち、現場のニーズに即したソリューションを提供しています。

会社名紀州技研工業株式会社
本社所在地〒641-0015
和歌山県和歌山市布引466
電話番号073-445-6610
公式ホームページhttps://www.kishugiken.co.jp/

同社が提供する最新の連続式インクジェットプリンター「KGK JET CCS7000」は、プリントヘッド内部へのインクミストの侵入を防ぎ、ヘッドの汚れを大幅に削減します。

紀州技研工業株式会社の口コミ評判記事はこちら!

紀州技研工業株式会社の産業用インクジェットプリンター「KGK JET HQ8500」

◇山崎産業株式会社

山崎産業株式会社
引用元:山崎産業株式会社

山崎産業株式会社は、産業用インクジェットプリンターの分野で独自の技術と製品を展開している企業です。特に、耐久性と高精度を兼ね備えたプリンターを提供しており、長時間の稼働や高負荷の作業環境でも安定した印字品質を維持します。

会社名山崎産業株式会社
本社所在地〒285-0853
千葉県佐倉市小竹785-6
電話番号043-463-0960
公式ホームページhttps://www.technomark.co.jp/

同社が提供する「Myck(ミック)」は、特に自社内で簡単にパッケージ印刷ができるモデルとして注目されています。

山崎産業株式会社の口コミ評判記事はこちら!

山崎産業株式会社の産業用インクジェットプリンター「グラフィカ3000」

◇アルマーク株式会社

アルマーク株式会社
引用元:アルマーク株式会社

アルマーク株式会社は、多様な産業用インクジェットプリンターを取り扱っており、特に高速印字や多機能性に優れたモデルをラインナップしているのが特徴です。同社のプリンターは、食品や医薬品などの業界で求められる高い衛生基準や安全性にも対応しています。

会社名アルマーク株式会社
本社所在地〒564-0053 
大阪府吹田市江の木町19-19
電話番号0120-975-191
公式ホームページhttps://www.almarq.co.jp/

同社の「リンクスシリーズ」は、小文字・個包装用のモデルで、IoT機能を搭載した「リンクス8900」や、顔料白インク・グレーインク専用の「リンクス8940スペクトラム」などがあります。

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アルマーク株式会社の産業用インクジェットプリンター「アップリンクMRX72e」

まとめ

産業用インクジェットプリンターは、印字方式や内部構造の違いによって用途や性能が変わります。CIJ方式はインクを連続して噴射することで、高速かつ大量の印刷を可能にし、製造ラインで広く活用されています。一方、DOD方式は必要な分だけインクを噴射する仕組みで、精密な印刷に適しています。

UVインクジェットは耐久性と効率性を備え、屋外用途に優れていますが、コスト面での注意が必要です。内部では、インクが供給・噴射・回収・循環される仕組みによって品質が保たれています。

さらに、ノズルの詰まりやフィルターの汚れといったトラブルを防ぐために、定期的なメンテナンスが欠かせません。こうした管理によって、安定した運用と高い印刷精度を実現できます。

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