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産業用インクジェットプリンターのサーマルインクジェットとは?高速印字・メンテナンスが簡単

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公開:2025.05.20 更新:2025.09.04
産業用インクジェットプリンターのサーマルインクジェットとは?高速印字・メンテナンスが簡単

産業用インクジェットプリンターはDOD方式とCIJ方式に分類され、用途に応じて使い分けられます。中でもサーマルインクジェットは、高速印字や簡単なメンテナンス、省スペース性が特徴です。
中でもサーマルインクジェットは、高速印字や簡単なメンテナンス、省スペース性が特徴です。代表製品はモリコーの「HELIOSシリーズ」、紀州技研工業のHQシリーズです。

産業用インクジェットプリンターの方式

チェックリストとそれを拡大する虫眼鏡

引用元:フォトAC

近年、産業用インクジェットプリンターは多くの現場で必要不可欠な存在となっていますが、実は印字のしくみにはいくつかの方式があることをご存じでしょうか。

ここでは、代表的なインクの噴射方式について、初心者にも分かりやすくご紹介します。

◇DOD方式

DOD(ドロップオンデマンド)方式は、必要なタイミングと位置でインクを噴射して印字を行う、非常に一般的なインクジェットプリンターの方式です。家庭用プリンターでも広く使われており、産業用でも高精度・省インクのメリットから重宝されています。

DOD方式の代表的な3つの噴射方式は以下の通りです。

ピエゾ方式(圧電素子方式)

  • 仕組み

ピエゾ素子の電気的変形により、インクを押し出して噴射。

  • 特徴
    • 高精度・高解像度な印字が可能。
    • 多ノズル化しやすく、広範囲印字にも対応。
    • 不揮発性インクが使える。
  • 注意点
    • 吸収性のある素材(紙など)に適しており、非吸収面は不向き。
    • 印字面との距離が近くないと印字できない。

サーマル式(加熱気泡方式)

  • 仕組み

ヒーターでインクを加熱し、発生した気泡の圧力でインクを噴射。

  • 特徴
    • 微細なインク滴で高解像度印字が可能。
    • 構造がシンプルで本体コストも安い。
    • カートリッジ交換で簡単メンテナンス。
  • 活用例

家庭用・オフィス用プリンターに多く採用。

電磁バルブ式(機械式噴射)

  • 仕組み

加圧したインクを、電磁バルブの開閉で噴射。

  • 特徴
    • 構造がシンプルで丈夫。
    • 頑丈で工業用途に適している。
  • 注意点
    • 高速印字や高解像度には不向き。
    • ドットの数や精細な描画に制限がある。

◇CIJ方式

CIJ方式(コンティニュアス・インクジェット方式)は、産業用インクジェットプリンターでよく使われる印字方式の一つです。その主なポイントを以下のようにまとめてわかりやすく解説します。

CIJ方式とは?

  • 仕組み

1つのノズルからインクを連続して噴射し、帯電させて必要なインク粒だけを選別・偏向して印字。

  • 不要なインク粒

使わなかったインクは回収され、循環して再利用されるためインクの無駄が少ない。

特徴とメリット

  • 非接触印字のため、ラインを止めずに高速印字が可能。
  • 詰まりにくい構造で、長時間稼働にも向いている。
  • 多様な素材に対応:紙、プラスチック、金属、ガラスなどに印字可能。
  • 高精度で安定した印字を実現。

主な用途

  • 食品・飲料の賞味期限やロット番号の印字
  • 医薬品の個装箱やボトルへのマーキング
  • 電子部品・工業製品などの識別コード印字

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サーマルインクジェットのメリット・デメリット

まるとばつの札を持った人

引用元:フォトAC

サーマルインクジェットプリンターは、近年、小売業や物流、ヘルスケア分野などで注目を集めている印刷方式です。

熱の力を利用して、紙やラベルの表面に画像や文字を印刷する仕組みで、従来のインクジェットプリンターやレーザープリンターに代わる選択肢として評価されています。

◇サーマルインクジェットのメリット

印刷速度が速い

熱を利用してインクを噴射するため、印刷速度が非常に速く、POSレジや工場の大量印刷に最適です。

メンテナンスが簡単

構造がシンプルで可動部が少ないため、故障が少なく、日常の手入れも簡単です。インクの交換頻度も少なく、運用コストが抑えられます。

印字の耐久性が高い

湿気・汚れ・色あせに強く、長期間にわたって印字品質を保ちやすいため、信頼性の高い印刷が可能です。

コンパクトで設置しやすい

省スペース設計が多く、カウンターや狭いスペースでも設置できます。

幅広い用途に対応

レシート・ラベル・タグ・医療用リストバンドなど、多彩な印刷メディアに対応できる柔軟性があります。

◇サーマルインクジェットのデメリット

コストの課題

専用の感熱紙や感熱ラベルを使う必要があり、一般的な用紙よりも価格が高いため、長期的な運用コストが増える可能性があります。

熱や光への弱さ

感熱紙は高温や直射日光に弱く、印字内容が色あせたり変色したりする恐れがあるため、屋外使用や長期保存には不向きです。

カスタマイズの制限

フォントや画像の自由度、印刷解像度の調整などに制限があるため、デザイン性を重視する印刷にはやや不向きです。

プリントヘッドの摩耗

熱を使う構造上、プリントヘッドが摩耗しやすく、長期間の使用で交換やメンテナンスが必要になることがあります。

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サーマル式の産業用インクジェットプリンターを紹介

サーマルプリンターの機械内部

引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング株式会社

近年では、サーマル式の産業用インクジェットプリンターにも高性能なモデルが数多く登場しています。各メーカーは、それぞれの技術力や長年の経験を活かし、多彩な特徴を備えた製品を展開しています。 
今回は、その中から代表的なメーカー2社に絞ってご紹介します。

◇株式会社モリコー

株式会社モリコーは、技術の進化と共に製品開発を重ね、現在ではサーマルプリンター分野でも多くの実績を持ち、高性能な産業用サーマルプリンターの提供を行っています。

卓上型サーマルプリンター X-5

卓上型サーマルプリンター X-5

引用元:株式会社モリコー

この製品は、従来の活字式印字の課題を解決し、多様な現場に対応できる次世代型プリンターとして高い評価を得ています。活字レスで自由な印字
活字を使わず、サーマル方式で印字するため、数字や漢字、カタカナ、アルファベット、バーコードなどを柔軟にレイアウト可能。印字方向も0°・90°・180°・270°と自在に設定できます。

  • 高速・高精細な印字
    高速分離搬送機構とサーマルプリンターの組み合わせにより、スピーディかつ高品質な印字を実現。多品種小ロット対応など現場ニーズに最適です。
  • Windowsフォントに対応
    専用フォントに縛られず、Windows標準フォントを利用可能。視認性の高い表示や情報管理用の印字に強みを発揮します。
  • 保守・運用がラク
    活字の交換や位置調整が不要になり、作業効率がアップ。保守の手間も軽減され、現場での使いやすさが向上しています。

◇ブラザーインダストリアルプリンティング株式会社

ドミノ Vシリーズ

引用元:ブラザーインダストリアルプリンティング株式会社

ブラザーインダストリアルプリンティング株式会社は、産業用インクジェットプリンターの開発・製造・販売を行う企業で、幅広い業界に対応しています。

ドミノ Vシリーズ

ドミノ Vシリーズは、「スピード」「品質」「省スペース」を求める現場に最適なサーマルプリンターです。

  • 高速・高精細な印字性能
    最大300rpmの印字速度で、生産ラインを止めることなくスムーズな運用が可能。特に高速充填包装機との相性が抜群で、生産性を損なわず高品質な印字ができます。
  • 最大128mmのワイド印字
    広いプリントヘッド幅により、1台で広範囲への情報印字が可能。大型ラベルやパッケージ全面印字にも対応し、設置台数の削減と作業効率の向上に貢献します。
  • 操作性と保守性の両立
    消耗品の交換が簡単で、操作も直感的。現場の負担を軽減する設計で、長時間の連続稼働にも耐える高い信頼性があります。

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ブラザーインダストリアルプリンティングの様々な印字用途に適したプリンター

産業用インクジェットプリンターを取り扱っているメーカーを紹介

産業用インクジェットプリンターは、製造・物流・食品・医薬品など幅広い業界で活用されており、今では現場に欠かせない設備となっています。

スピードや精度、耐久性の高さが評価され、導入を検討する企業も年々増えています。

そこで今回は、国内で信頼と実績のある代表的な4社に注目し、各メーカーの特徴や強みをわかりやすく紹介します。

◇株式会社モリコー

株式会社モリコー
引用元:株式会社モリコー

株式会社モリコーは、1924年創業の老舗企業で、もともとは郵政省向けに通信機器や電話部品を供給していました。技術力を高めながら成長を続け、時代のニーズに応じて事業を拡大しています。

会社名株式会社モリコー
本社所在地〒152-0002
東京都目黒区目黒本町2-16-14
電話番号03-3711-5511
公式ホームページhttps://www.morico.co.jp/

現在は、食品や医薬品などのパッケージ印字に対応した「ヘリオス」シリーズを展開し、信頼性と使いやすさに優れた産業用インクジェットプリンターとして、さまざまな現場で採用されています。

株式会社モリコーの口コミ・評判記事はこちら!

株式会社モリコーの産業用インクジェットプリンター「ヘリオス108インクジェットプリンター」

さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。

株式会社モリコーの公式ホームページはこちら

◇紀州技研工業株式会社

紀州技研工業株式会社
引用元:紀州技研工業株式会社

紀州技研工業株式会社は、1968年の創業以来、製品への情報印字を可能にするマーキングマシンの開発を手がけてきた企業です。生産ラインの手作業を自動化する「自動捺印機」を初めて導入し、以降もQRコード対応プリンターや鶏卵に対応した可食性インクなど、革新的な製品を次々に開発しています。

会社名紀州技研工業株式会社
本社所在地〒641-0015
和歌山県和歌山市布引466
電話番号073-445-6610
公式ホームページhttps://www.kishugiken.co.jp/

現在ではインクジェットプリンター分野で国内トップの実績を持ち、海外展開にも力を入れています。

紀州技研工業株式会社の口コミ評判記事はこちら!

紀州技研工業株式会社の産業用インクジェットプリンター「KGK JET HQ8500」

◇山崎産業株式会社

山崎産業株式会社
引用元:山崎産業株式会社

山崎産業株式会社は、1969年の創業以来、産業用インクジェットプリンターを中心としたマーキングシステムを提供し、多くの業界の現場を支えてきた企業です。機器の販売だけでなく、システムの設計・製作から制御ソフトウェアの開発までを自社で一貫対応しています。

会社名山崎産業株式会社
本社所在地〒285-0853
千葉県佐倉市小竹785-6
電話番号043-463-0960
公式ホームページhttps://www.technomark.co.jp/

導入前の提案から導入後のサポートまで、現場ごとの課題に柔軟かつスピーディに対応できるのが強みです。

山崎産業株式会社の口コミ評判記事はこちら!

山崎産業株式会社の産業用インクジェットプリンター「グラフィカ3000」

◇アルマーク株式会社

アルマーク株式会社
引用元:アルマーク株式会社

アルマーク株式会社は、1967年の創業以来、産業用インクジェットプリンターやマーキング装置の専門メーカーとして、製造現場のニーズに応えてきた企業です。製品識別やロット番号印字の重要性にいち早く着目し、国内で広めた先駆者でもあります。

会社名アルマーク株式会社
本社所在地〒564-0053 
大阪府吹田市江の木町19-19
電話番号0120-975-191
公式ホームページhttps://www.almarq.co.jp/

高精度・高耐久・メンテナンス性に優れた製品を提供し、多くの製造現場で信頼されています。今後も日本のものづくりを支えるパートナーとして進化を続けています。

アルマーク株式会社の口コミ評判記事はこちら!

アルマーク株式会社の産業用インクジェットプリンター「アップリンクMRX72e」

まとめ

産業用インクジェットプリンターには主にDOD(ドロップオンデマンド)方式とCIJ(コンティニュアス)方式があり、用途や素材に応じて使い分けられます。

中でもサーマルインクジェットは、ヒーターでインクを加熱して噴射する方式で、高速印字・簡単なメンテナンス・省スペース性などが特徴です。

一方で、感熱紙のコストや熱・光への弱さなどの課題もあります。代表製品にはモリコーの「X-5」、ブラザーの「ドミノ Vシリーズ」などがあります。

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