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産業用インクジェットプリンターによるQRコードやバーコード印字の課題とは?

コラム
公開:2025.05.19 更新:2025.08.01
産業用インクジェットプリンターによるQRコードやバーコード印字の課題とは?

産業用インクジェットプリンターによるQRコードやバーコードの印字には、いくつかの技術的課題があります。印字対象が生産ライン上で常に動いているため、プリンターとの間に適切な距離と安定した速度が求められます。また、インクの浸透が激しい素材に印字すると滲みやすくなり、コードの輪郭が不明瞭になることで読み取り精度に影響を及ぼします。

こうした課題に対しては、インクジェットプリンター(サーマル式、ピエゾ方式、コンティニュアス式)をはじめ、スタンプローラー、ラベルプリンター、レーザープリンター、レーザーマーカーといった印字機器があり、用途や素材に応じた使い分けが求められます。

QRコードやバーコード印字の課題

QRの文字の模型

引用元:フォトAC

産業用インクジェットプリンターによるQRコードやバーコード印字には、OA用とは異なるがゆえの独特の課題があります。まずは各課題の内容を具体的に見ていきましょう。

◇印字対象が動いている

OA用インクジェットプリンターは、静止している紙を自ら送りながら印字しますが、産業用インクジェットプリンターは、ライン上を移動する箱に印字します。

正確に印字するためには、ヘッドから対象までの距離、移動速度を一定に保たなければなりません。

◇インクに浸透性がある

インクジェットプリンターのインクには、染料インク・顔料インクの2種類があり、段ボールを対象とした産業用インクジェットプリンターには、主に染料インクが採用されています。

染料インクは塗料の粒子が細かく、対象に浸透して定着する性質、つまり浸透性を持っています。乾燥が速く連続した印字にも対応できますが、そのぶん滲みやすく、QRコードやバーコードがつぶれてしまう可能性があります。

◇背景が白くない

バーコード読み取り機は、バーとその間の反射率の差で、バーコードを読み取ります。背景は反射率の差が大きい白が最適ですが、多くの段ボール箱は薄茶色をしています。読み取りできない程ではありませんが、正確性を欠く可能性があるでしょう。

◇ドット数に限界がある

正確な読み取りが求められるQRコードやバーコードの印字には、なめらかで美しい仕上がりが見込めるドット数が高いプリンターが求められます。

しかし、産業用に限らず、インクジェットプリンターはその構造上、印字できるドット数を変更できません。

QRコードやバーコードの印字に耐えうる製品を、あらかじめ購入時に選んでおく必要があります。

◇コード左右に余白が必要

マージンと呼ばれるバーコード左右の余白は、バーコードの種類によって若干の差こそあるものの、どれも読み取る際の基準となります。

そのため、十分なマージンが確保されていない、あるいは、マージン部分に汚れなどがあると、バーコードが読み込みにくくなったり、読み込みできなかったりする恐れがあります。

◇赤色のインクの使用ができない

多くのバーコード読み取り機は、赤色のレーザーやLEDを使用しています。そのため、バーコードを赤色にすると、印字と光の色が同化してしまい、上手く読み取れません。

こうした事情から、バーコードの印字には、赤色のインクは使用できず、黒色のインクが推奨されています。

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QRコードやバーコード印字に対応している機器

段ボールに印字されたバーコード

引用元:フォトAC

QRコードやバーコードの印字には、インクジェットプリンター以外にも、スタンプローラーやラベルプリンター、レーザープリンター、レーザーマーカーなどの方法があります。対応機器がどのようなもので、どんな特徴があるのか、詳しく見てみましょう。

◇インクジェットプリンター

吹き出し口から対象物にインクを吹き付け、印字するプリンターのことです。吹き付け方式によって、サーマル式・ピエゾ方式・バルブ式の3つに大別できます。

サーマル式

インクを温めて気泡にし、吹き付ける方法です。印字が速く、高いドット数にも対応できますが、熱を原因としたインクの劣化、ノズルの詰まりが起こりやすい傾向があります。

ピエゾ方式

電圧を加えると体積が変化する「ピエゾ素子」を利用して、充填されたインクを吹き付ける方法です。吹き付けるインクの量を細かく調整できるため、小さなQRコード・バーコードでも鮮明に仕上げられます。

バルブ式

インクそのものに圧力をかけ、バルブの開閉により吹き付ける方法です。吹き出し口から対象までの距離を長めに設定できますが、印字が荒くなりやすい傾向があります。

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◇スタンプローラー

表したい形に打ち抜いたプレートを、上からインクで押して印字します。他の機器に比べて安めの傾向がありますが、印字の品質を高く保ち続けるためには、押すときの圧力・インク量を適切にコントロールする必要があります。

◇ラベルプリンター

ラベル印字に特化した専用のプリンターのことであり、製造・物流の現場で多く採用されています。ハンディタイプ、パソコン接続タイプなど、さまざまな種類があるため、商品や環境に適したものを見つけられるでしょう。

◇レーザープリンター

静電気の力でトナーパウダーと呼ばれる樹脂の粉を紙に乗せ、加熱して定着させるプリンターのことです。滲みにくく、印字が速いため、大量の印刷を要するオフィスに向いており、実際に産業用よりもOA用に多く使われています。

◇レーザーマーカー

レーザーで対象の表面を焼く・削る・溶かすなどして印字します。インクで着色するのではなく、対象それ自体を変化させるため、滲んだり消えたりする心配がありません。細かな印字も高精度で行え、小さなQRコード・バーコードにも対応できます。

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QRコードやバーコード印字に対応している産業用インクジェットプリンターを紹介

コピー用紙に印字されたバーコード

引用元:フォトAC

QRコード・バーコードの印字には、さまざまな方法がありますが、中でもインクジェットプリンターが多く採用されています。

ここでは、QRコードやバーコードが印字できる産業用インクジェットプリンターをお探しの方に向けて、おすすめのメーカー・製品を3つご紹介します。

◇株式会社モリコー

株式会社モリコー
引用元:株式会社モリコー

株式会社モリコーは、インクジェットプリンターの開発から製造、販売、サポートまでを一貫して手がける専業メーカーです。とくに食品、医薬品、化粧品業界といった、衛生面や印字精度への要求が高い分野において、多くの導入実績を誇ります。

会社名株式会社モリコー
本社所在地〒152-0002
東京都目黒区目黒本町2-16-14
電話番号03-3711-5511
公式ホームページhttps://www.morico.co.jp/

現場の課題に即した柔軟なカスタマイズ対応と、導入後のきめ細かなサポート体制に定評があり、安心して長く使える機器として信頼を集めています。

株式会社モリコーの口コミ・評判記事はこちら!

株式会社モリコーの産業用インクジェットプリンター「ヘリオス108インクジェットプリンター」

さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。

株式会社モリコーの公式ホームページはこちら

◇紀州技研工業株式会社

紀州技研工業株式会社
引用元:紀州技研工業株式会社

産業用インクジェットプリンター(DOD式)の国内トップシェアを長年維持するメーカーであり、全国14箇所の営業所からなる手厚いサポート体制に定評があります。

会社名紀州技研工業株式会社
本社所在地〒641-0015
和歌山県和歌山市布引466
電話番号073-445-6610
公式ホームページhttps://www.kishugiken.co.jp/

幅広い製品ラインナップを誇りますが、中でもKGK JET HQ8500は、108mmまでの印字に対応した最高スペックプリントヘッド搭載した製品です。600DPIの高解像度を誇り、バーコードやQRコード、DataMatrix、PDF417、GS1データバーの印字に対応しています。

紀州技研工業株式会社の口コミ評判記事はこちら!

紀州技研工業株式会社の産業用インクジェットプリンター「KGK JET HQ8500」

◇山崎産業株式会社

山崎産業株式会社
引用元:山崎産業株式会社

山崎産業株式会社はマーキングに特化したメーカーであり、低価格なコンパクトモデル、ハンディタイププリンターの豊富さに定評があります。

会社名山崎産業株式会社
本社所在地〒285-0853
千葉県佐倉市小竹785-6
電話番号043-463-0960
公式ホームページhttps://www.technomark.co.jp/

中でもU2 SMARTは、コントローラ・画面・プリントヘッド・インクカートリッジをひとつに小さくまとめ、設置や操作、インク交換を簡素化した製品です。600×600DPIの高精細な印字が可能であり、バーコードやQRコードの印字にも対応しています。

山崎産業株式会社の口コミ評判記事はこちら!

山崎産業株式会社の産業用インクジェットプリンター「グラフィカ3000」

◇アルマーク株式会社

アルマーク株式会社
引用元:アルマーク株式会社

アルマーク株式会社は、英国ドミノ社を中心とした海外製の高性能インクジェットプリンターを日本市場に提供している専門商社です。食品や飲料、医薬品、化学製品など、可変印字や高速印刷、トレーサビリティが求められる現場で多くの導入実績があります。

会社名アルマーク株式会社
本社所在地〒564-0053 
大阪府吹田市江の木町19-19
電話番号0120-975-191
公式ホームページhttps://www.almarq.co.jp/

輸入製品ながらも全国をカバーするサポート体制を備えており、導入から運用まで安心して任せることができます。最新技術の導入支援ときめ細やかな技術サポートの両立が、同社の強みとなっています。

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アルマーク株式会社は印字の正確なコンサルティングを実施!導入からサポートまで一貫対応

まとめ

産業用インクジェットプリンターによるQRコードやバーコード印字には、いくつかの技術的な課題があります。まず、印字対象が生産ライン上で移動しているため、安定した印字には一定の距離と速度の維持が必要です。

また、速乾性のあるインクは便利ですが、滲みやすく、コードがつぶれて読み取り精度に影響を及ぼすことがあります。さらに、多くの段ボールが薄茶色で白背景ではないため、印字のコントラストが低下し、読み取りミスが起きやすくなります。
印字品質を保つには高ドット数のプリンターが求められ、バーコードの左右には十分な余白(マージン)も必要です。赤色インクはスキャナに反応しにくいため使用できません。

印字機器はインクジェット、スタンプローラー、ラベルプリンター、レーザープリンター、レーザーマーカーなどがあり、目的や印字精度に応じた機器選定が重要です。

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